あらすじ
映画『リトル・フォレスト 春夏秋冬』は、自然に囲まれた小さな集落で自給自足の生活を送る女性ヘウォンの物語です。恋愛や就職に思い通りにいかない日常から逃れ、故郷に戻ったヘウォンは、旧友のジェハとウンスクに再会します。三人は自分たちで育てた農作物で一食一食を作り、共に食事をしながら季節の移り変わりを感じて過ごします。
季節は冬から春、そして夏、秋へと移り変わり、やがて再び冬を迎えます。ヘウォンは四季を通じた日々の中で自分を振り返り、新たな春を迎えるための第一歩を踏み出します。この過程で彼女は成長し、自然の美しさや人々との絆を再確認します。
主演は「お嬢さん」で注目を集めたキム・テリが務め、監督は「提報者 ES細胞捏造事件」のイム・スルレです。この映画は、五十嵐大介の漫画「リトル・フォレスト」を原作に、日本でも橋本愛主演で映画化された作品を韓国で新たに映画化したものです。自然と共に生きる生活の美しさと、自己発見の旅を描いた心温まる物語です。
監督：イム・スルレ
キャスト：キム・テリ
キャスト：リュ・ジュンヨル
キャスト：チン・ギジュ
キャスト：ムン・ソリ
目次
韓国映画:リトル・フォレスト 春夏秋冬のレビュー・感想
心穏やかに見られる作品
波瀾万丈、奇想天外な展開がなく、常に穏やかな気持ちで見られる作品でした。四季の移ろいが美しく、またリアルに描かれていて、田舎暮らしの大変さや魅力が感じられました。自然の中だからこそ主人公のへウォンもありのままの自分でいられたのだと思います。またこの作品で心惹かれたのがへウォンが作り出す数々の料理です。素材のおいしさをそのまま感じられるような素朴な料理ばかりで、それを作って食べるへウォンを見ているとこちらまで優しい気持ちになれました。